FXとは?元大手証券会社の外国為替ディーラーが解説

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FXとは

大手証券会社で外国為替のディーラーをしたり、仮想通貨取引所で仮想通貨トレーディングとマーケット畑を歩み続けている筆者が、ちゃんとしたものをお伝えしたいと思いサイトを立ち上げました。

筆者の私見も入ったりもしていますが、多分普通では解説されない見方やトレーダー独特の目線も入りつつ、ある程度バリューを出して皆さんにFXの楽しさ、面白さを伝えていきたいと思っています。

最初は「FXとは?」というテーマで解説したいと思います。

雑学的な要素になりますが、基礎知識があってのものなので、読み進めてもらえると嬉しいです。

FXとは?

FXとは何か?

まず「FXって何?」という基本的な内容から解説します。

「FX」は「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」という名前です。

「FX」と「外国為替取引」は似ているようで全く本質的には異なります。

FXは実際に海外の通貨を決済していません。

外国為替取引は実際に「ドルや円を売り買いする取引」です。

ここに大きく違いがありますので覚えておくといいと思います。

FXはつまり「外国為替取引をしたような経済効果の動いた部分の円の差額を決済する」ということであり、そのため証拠金を差し入れて売買し、取引で発生した損益や損失の円部分を差額で決済しているということです。

これがFXと外国為替取引の違いです。

FXを取引するというのは

「外国通貨同士の価値の変動を利用して利益を得ること」

を指しています。

例えば1ドル100円だったとして、1ドル購入するとします。

その後1ドル110円になり、保有していた1ドルを売却した場合110円で売ることが可能となります。

つまり10円利益になっています。

そしてそれをレバレッジで2倍の取引量にすると100円を担保に2ドル購入して売却するので

利益は20円となります。このようにレバレッジを利用して資金を効率化し取引するのがFXです。

では次にFXの特徴について確認しましょう。

FXの特徴は?

レバレッジが利用可能

最初の大きな特徴は「レバレッジ」です。

レバレッジ取引という言葉を聞かれたことがあると思います。これは「持っているお金(証拠金)を担保にしてその何倍ものリスクを取ること」を意味しています。

レバレッジというのは日本語で「てこ」です。

つまり100万円入金すれば現在日本で最大のレバレッジは25倍となっているため、2,500万までのリスクを取ることが可能となっています。

しかし2,500万円分のリスクを取るということはそれだけ損をすると元本が減る早さも25倍になるということです。

反対方向に1%動くと、元金は25%毀損すると説明すればかなり大きなリスクということが想像できるかもしれません。

これがレバレッジであり、レバレッジを利用するということは諸刃の剣で使い方を間違えると危険なものでもあるということをしっかりと認識しておきましょう。

スワップポイント

FXの2つ目の特徴は「スワップポイント」です。スワップポイントというのは端的に説明すると「金利収入」となります。

FXでは2通貨間を売り買いする取引ですが、国の通貨というものには「通貨金利」というものが発生します。「通貨金利」とはその国の政策金利と連動しており、国ごとにその政策金利は異なります。

例として米国の政策金利と日本の政策金利を比較しましょう。

  • 米国の政策金利:0.25%(2020年5月25日時点)
  • 日本の政策金利:-0.10%(2020年5月25日時点)

上記の金利差は0.35%あることがわかります。

これは日本円を借りて売ってしまい、その売った反対側で米ドルを買うと0.35%貰える計算になります。

これを「キャリートレード」と読んでおり、機関投資家では一般的な長期トレードです。FXの世界ではこの金利部分を1日毎に得ることが可能となっており、それを「スワップポイント」と呼んでいます。

下記は2020年5月25日YJFX!のスワップポイント表の抜粋です。

上記でドル円を10,000通貨ロングすると1日当たり4円のスワップポイントが入るようになります。

このスワップポイントはFX会社それぞれ異なり、スワップポイントを高くしてユーザーを取り込んだりする戦略を取ったりしているので長期保有でこのスワップポイントを資産運用で利用するなら調べてみましょう。

少額から投資が可能

FXのメリットは「少額から取引が可能」ということです。

通常最初に説明した外国為替取引でドルを購入したい場合は1ドル=100円とすると、10,000ドル購入するのに日本円で100万円の資金が必要になります。

しかしFXを利用すると、10,000ドル購入するために必要な日本円は、

100万円÷25=40,000円となります。

しかしこれはあくまでレバレッジ25倍を利用した場合における最低限必要な証拠金額のため、リスクはとても大きいことを理解しましょう。

少額でも取引しやすいイメージを持ってもらうための説明としてご理解ください。

トレードをする場合はリスク管理という観点で、最大のレバレッジを利用することは危ないことは改めてお伝えしておきますね。

FX会社によっては1,000通貨単位から取引可能で4,000円程度が最低必要な証拠金額となっています。

そのため2万程度入れておけばレバレッジも5倍程度で運用がスタート出来るため気軽に始めることが出来るので挑戦してみたい方はまずFXを経験すべきと思います。

ちなみに下記は外為ドットコムが調査したFX取引における最初の資金の金額を示しています。

こうしてみると10万円未満がかなりの割合を占めており、少額でスタートしていることがわかるグラフなので、是非少額からでも資産運用としてFXをスタートしてもらう事をオススメします。

FXを取引する大きなメリット

FXを取引する大きなメリットがあります。これは筆者自身が投資をスタートしてから痛感したことです。

それは

「FXを取引すると世界すべての投資対象の商品に目が向くため自分自身の知見とトレード範囲が広がること」

です。

FXは外国為替を取引しますが、通貨というものはその国の経済情勢、金利見通し、株価の動き、通貨によって金や原油に連動する等幅広いファクターがあり、大きな視野で世界のニュースが自然と目に入るようになります。

日本株だけ取引していたらその企業の分析や日本の株式市場までしか目がいかなかったりしますが、日本株は米国の株式に連動していたりと色々な外部要因が影響して動いています。

FXは投資に必要は大きな視点を学べる投資対象であり、投資をしたことのない方はまずFXを取引しながら経済を勉強するということは理に適っていると個人的には思っています。

まずは口座を開設して一体FXがどんなものなのか?を理解していなくていいので取引してみてください。

何事も「とりあえずやってみる」という行動力が一番大事です。一度FXの世界に踏み入れると奥の深さに心を奪われることでしょう。

中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。あおぞら銀行で、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワード、オプショントレーダー、Coincheckでの仮想通貨トレーディングとトレーダーとしてマーケット畑を歩む。
【保有資格】証券アナリスト
【監修】投資しろうとでもきちんとたまる「しろたま」

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